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2016/9/20

子供のストライダーってどうなん?

台風はすごい雨でした(>_<)

各地ですごい被害が出ているようです

そんな中でも来院された方もおられましたが

無理されないようお願いします・・・


さて、先日うちの家内から

「子供のストライダーってどうなん?」

と、唐突に質問を受けました

ストライダーというのは知っている方もいるでしょうが

子供が自転車に乗る前に練習する

ペダルのついていない自転車のようなもので

なんでも最近ではレースも開催されたりするとか・・・

ストライダー

で、

ようするに家内が聞きたかった事は

「子供の(発育上)ストライダーってどうなん?」

ということでしたが

皆さんはどう思われていますか・・・?

あくまで私個人の考えとしては

発育上よろしくない、と考えています


その理由として

子供の発達は、寝返り→四つんばい→ハイハイ→つかまり立ち→つたえ歩き

という過程を経て、ようやくよちよち歩くようになります

ちゃんとした歩き方はおおよそ10歳位までに出来上がると言われています

ということは、幼少期は「歩き方」の基礎が形成されるとても大事な時期です

歩くことは人間にとって最も基本的な生活動作ですが

まだちゃんとした「歩き方」ができないのに

なぜ自転車に乗る練習をしなければいけないでしょう・・・?

それと同じように例えると

皆さんは赤ちゃんがちゃんと寝返りもできないのに

四つんばいの練習をさせるでしょうか?

まさかそんなことはないはずですよね(笑)

きっと赤ちゃんが寝返りできるのを固唾をのんで「頑張れー!」と

スマホで動画を撮りながら応援しているのではないでしょうか?

それと同じ事だと考えていただければ、理解しやすいかと思います


自転車はしっかり歩けるようになってからでも全然遅くないと思います

またストライダーついでに言うと、赤ちゃんの歩行器についても同じ事が言えると思います

歩行器2

大人は普段気にしていませんが、寝返りや立ち上がる動作は見えない重力に逆らってしています

赤ちゃんはその重力に逆らうことで必要な筋肉が発達していきます

これらのような文明の利器、便利なグッズを使うと

発達に必要な過程をすっ飛ばしてしまうことになり

体幹や脊柱を支える筋肉や脚の筋肉の健全な発育ができず

しっかりした立ち方や歩き方ができなくなると私は考えています

だから、早く歩けるようになるという事は、必ずしもいいことではないです

(あくまで個人の見解です)

実際、基本的なしっかり立つことや歩くことが出来ないために

負担がかかって腰や股関節、膝、足部などを痛めている子供さんをみてきました

昔の人は移動手段としてたくさん歩いていましたが

車や自転車などのおかげで現代人はあまり歩かなくなってしまいました

その影響は私が今まで学んできたことから考えて

個人的にはかなり大きいと感じています

発達のことや骨盤に波及することまで言い出すと

きりがないので今日はこれくらいにして・・・


というわけで

我が家の娘にはせがまれてもストライダーを買う予定はありません(笑)

これも君を思うがため・・・

子供のうちはお外でしっかり走り回って遊ぶのだ!

(画像はネットから拝借しました)