股関節・膝・足の症状

股関節・膝・足の症状


鼠径部痛症候群(グローインペイン症候群)

鼠径部痛症候群(グローインペイン症候群)

 股関節周辺の痛みの原因となる器質的疾患(疲労骨折や鼠径ヘルニアなど)がなく、体幹~下肢の可動性・安定性・協調性に問題を生じた結果、骨盤周辺の機能不全に陥り、運動時に鼠径部周辺に痛みを起こすものです。足首の捻挫、太ももや骨盤周囲の筋肉の損傷、腰痛など、なんらかのケガや障害を負ったあとに機能不全を起こし、その後に痛みが生じます。鼠径部痛は慢性化しやすく、サッカー選手に多くみられます。

筋筋膜性の膝痛

筋筋膜性の膝痛

 主に膝の内側に痛みがあるものは、縫工筋、薄筋、半膜様筋、半腱様筋、下腿三頭筋などの筋肉や筋膜の過緊張によるものです。骨盤~膝~足部のアライメントの崩れや、各部の機能的な連動が行えていないために筋への負荷が増加し、過緊張を起こして痛みが現れます。

半月板損傷

半月板損傷

 半月板は大腿骨と脛骨の間で関節の安定性を補い、荷重を緩衝するクッションのようなものです。辺縁部では厚く関節包と結合しており、中央に行くほど薄くなる構造で、内側半月板はC字状、外側半月板はO字状をしています。スポーツなどで膝関節への衝撃で損傷を生じ、縦断裂が最も多く見られます。縦断裂の半月板損傷では、裂けた半月板が関節の間に引っかかり、膝を伸ばすことができなくなるロッキング現象が現れることがあります。

前十字靱帯損傷

前十字靱帯損傷

 サッカーやバスケットボール、バレーボールなどでジャンプの着地やターン、コンタクトプレーで膝を捻挫したときに起こることが多い損傷で、内側側副靱帯損傷や半月板損傷を合併することもあります。前十字靱帯を損傷すると、膝関節の著明な不安定感、方向転換やストップ動作時に膝がガクッと崩れるような現象(Giving way)が現れ、日常生活やスポーツに支障をきたします。また、Giving wayを繰り返すことで半月板や軟骨の損傷が起こることもあります。

前距腓靱帯損傷(足首の捻挫)

前距腓靱帯損傷(足首の捻挫)

 日常生活やスポーツでジャンプの着地、段差を降りるときに足首を内返しに捻って起こる損傷で、前脛腓靱帯損傷や腓骨筋腱脱臼、第5中足骨の裂離骨折、外果の剥離骨折を合併することもあります。重度の損傷では足関節の不安定性を呈します。

足底筋膜炎

足底筋膜炎

 日常生活や歩行、運動、扁平足や甲高の足などのアーチ異常などで、足の裏にある足底筋膜が繰り返し引き伸ばされ、踵への衝撃を繰り返し受けることで損傷して炎症が起こるものとされています。起こしやすいスポーツとして、マラソン、バスケットボール、剣道などがあげられます。その他の原因として長時間の立ち仕事や、合わない靴などがあげられます。慢性の所見を示すものには炎症所見が見られず、変性性筋膜症であるという説があります。起床時の立ち上がる一歩目の疼痛などが特徴的にみられます。