ブログ

ブログ

2019/03/01

疲れが取れない理由

気が付けばもう3月

今年は桜の開花も早そうです

近くの浜寺公園の桜は去年の台風被害もあったと思いますが、きれいに咲くかな?


さて、先日いつも施術に携わらせていただいている

水泳でジュニアオリンピックにも出場した男子中学生の

お母さんからLINEでご相談が

「最近疲れが取れず、身体がだるいようなんです」とのこと


その日のうちに来てもらって、身体のチェック

身体で痛みのある箇所や可動域の制限があるところはありません

身体のチェックをしながら、問診も行います

最近のトレーニング内容や練習量、吐き気などの悪心があるか

その他にも変わったことはないかについて聞いてみると

いくつかポイントになるところがわかりました


・水泳をしていて身体は締まっているにもかかわらず、体重が2キロ減

・練習は毎日クロールで7キロほど

・2月から練習環境が変わって、泳ぐ量が増加

・晩御飯は夜の練習前に取り、練習後はフルーツやドリンク補給のみ

・全身の倦怠感、疲労感


まず

・水泳は運動の中で最もカロリーの消費量は多いもので、特にクロールが多い

・泳ぐ量が増えた = 消費カロリーが増える


これらに加えて

・練習後に栄養(特に炭水化物)を摂っていない

ということから

総合的にみて

消費カロリー量 > 接種カロリー量

つまり栄養不足が考えられました


そこで問診をさらにすすめると

肉類(タンパク質)はよく食べるけど、そんなにお米(炭水化物)が好きではないため

普段からあまりお米を食べていないこともわかりました

そこで微弱電流や徒手施術に加えて、食事面でアドバイス

・練習後におにぎりなどで補給すること

・普段の食事もトレーニングの一環と心がけて炭水化物を摂ること

これらを指導とともにお母さんにも報告させていただきました


3日後

「日曜日の練習からすごく身体が軽くなったように感じます

ありがとうございました」

と報告をいただきました


ご相談いただけたので早期に対処できましたが

この状態が長く続くとオーバートレーニング症候群に移行することがあります


【オーバートレーニング症候群】

過剰なトレーニングが長期間続き、パフォーマンスや運動機能が低下し、疲労が容易に回復しなくなった状態

軽症では日常生活であまり自覚症状はないが、練習についていけなくなる、記録が落ちるなどがみられる。

身体症状:慢性疲労や動悸、息切れ、胸痛、食欲低下、手足のしびれ、微熱、体重減少など

精神症状:不眠、抑うつ、焦燥感、集中力低下

症状が重くなるにつれ、精神症状もあらわれるものです。


水泳だけに限らず、どのスポーツでも

トレーニング負荷 > 回復量(リカバリー)

という状態が長く続けば、起こりうるものです


少し前には池江選手の白血病の報道があり

そこでも疲労感などが取り上げられていました

それ以外にもこの「オーバートレーニング症候群」というものもある

と頭に入れておいていただきたいところです


池江選手には今はしっかり治療に専念して頂きたいと思います!

がんばれ!!!