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2017/6/6

妊娠や出産時の骨盤

妊娠、そして出産というものは女性の身体にすごく負担がかかるものです

骨盤は書いて字のごとく、「盤」と書きますが一枚の板のようなものではなく

仙骨、腸骨、尾骨が組み合わさってできており、そこには多くの靱帯がついています

また、歩くことで骨盤は少し回旋して動きます

骨盤靭帯

妊娠中や産後にどのような骨盤の状態になるのかというと

妊娠中は女性ホルモンのエストロゲンやリラキシンの関与で

徐々にゆるんで広がり、赤ちゃんが通る道を作ります

(ちょうど上の画像の文字の上の辺りが開いてきます)

そして産後、徐々に元に戻っていくわけですが

筋肉の活動バランスなどが悪いまま戻ると

腰やおしりの痛み、脚のしびれの原因になることがあります


また、出産に伴って骨盤底筋群が傷んだり、緩んでいることで

尿漏れしやすくなったり

お風呂上りにお湯が垂れてきたり

切れ痔になってしまったり

それ以外にも、性交時の痛みの原因になったり

そのため海外では理学療法士の方が

産前から産後まで骨盤のケアをされているところもあります



当院に来られる女性の方でも

「産後の腰痛がひどく、足までしびれてきた

整形外科でレントゲンを撮ったけど、何も異常はないと言われた・・・」

という方はおられます


そういった方の身体をチェックをすると、骨盤や股関節、脊柱の可動域が制限されて

身体の連動性が損なわれていたり、骨盤底筋群がうまく働いていないことがほとんどです


このような場合には骨盤の正常な動きを確保するため

身体のバランスや骨盤の調整、運動、日常生活動作の管理などが

改善へのポイントになります


こういった骨盤からくる症状は、妊婦さんに限ったものではなく

老若男女に関係なく出ることがあり、坐骨神経痛にもつながるところです


普段のなにげない動作や姿勢、生活習慣からも影響を受けます

日頃から気をつけて、身体のバランスを整えるために

ストレッチ、腹式呼吸などで予防することをが大切です