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2014/4/14

アイシングの効果

プロ野球のピッチャーが投げた後に肩や肘を冷やす光景など

最近ではもう当たり前になりつつある「アイシング」ですが

その効果についてちゃんと理解している人はどのくらいいるでしょうか?

まず、冷やすと体の中ではいくつかの生理的な変化が起こります。

それをまとめると、次の5つになります。

・冷やした部分の温度が低くなる
・細胞の新陳代謝が低下する
・炎症(腫れ)がおさまり、痛みが軽くなる
・血液の循環がよくなる
・筋スパズム(筋肉が固くなりこわばること)が軽くなる

アイシングによって起こるこれらの生理的変化こそが、コンデイショニングや

応急処置、リハビリテーションなどに影響して効果的に働きます。


今回のお題、コンディショニングにおけるアイシングは

「筋温が適温のとき、筋肉は最高の性能を発揮する」という筋肉の性質に基づいています。

筋肉は適温よりも低くなればなるほど、高くなればなるほど、

筋肉の性能は著しく低下します。

初めから筋肉を動きやすい最適な状態にもっていくため、スポーツなどの運動をする前に

準備運動やストレッチなどのウォーミングアップをして、筋肉を温めているわけです。

また、逆に適温よりも高くなりすぎることを防ぐためにアイシングを上手に利用すれば、

筋肉の性能を高いレベルで維持することができます。


例えば野球以外では、マラソンランナーが走っている時、給水ポイントで飲んだ後に

頭だけでなく脚にも水をかけていますよね?

これによって脚の筋肉を冷やし、最適な温度に持っていくことで

パフォーマンスを上げようとしています。

その他の競技でもハーフタイムなどの時間にアイシングをして

適度に筋温を下げ、身体のコンディションをアップさせることが

いいパフォーマンスを生み出すことにつながります。

また、それが結果的に筋肉のケガ予防にもつながってきます。